相続税の仕組み

相続税について

●相続税の仕組み

相続税は相続や遺贈によってもらった「正味遺産額」が、基礎控除額を超える額に対して課税されます。
遺産総額-基礎控除(※)=遺産総額
※基礎控除・・・3,000万円+600万円×法定相続人の数

●配偶者の税額軽減

配偶者は相続により取得した財産が1億6,000万円まで、又は1億6,000万円を超えても配偶者の法定相続分(一般的に総資産の1/2)まで相続税はかかりません。

●相続税の早見表 ~平成27年度 相続税率改正後~

 

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10% 0万円
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
2億円以下 40% 1,700万円
3億円以下 45% 2,700万円
6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円

 

具体的な計算例

総遺産価額 10億円
法定相続人 配偶者、子供2人

●相続税の計算

10億円(総遺産価額) – 八千万円 { 基礎控除額 ( 三千万円 + 六百万円 × 法定相続人数の数) }
= 9億2千万円(課税遺産総額)

●法定相続人が法定相続分に応じ財産を取得したとして税額を計算

9億2千万円 × 1/2(配偶者の法定相続分) = 4億6千万円


4億6千万円 × 50%(相続税率) – 4千700万円(控除額)
=1億8千300万円 (法定相続分で計算した配偶者の税額)


9億2千万円 × 1/2(子供の法定相続分) ÷ 2(子供の人数) = 2億3千万円


2億3千万円 × 40%(相続税率) – 1千700万円(控除額)
= 7千500万円(法定相続分で計算した子供1人の税額)


7千500万円 × 2人(子供の人数) = 1億5千万円


1億8千300万円 + 1億5千万円 = 3億3千300万円(相続税の総額)